通勤時間が2時間かかるのはヤバイです。辛すぎますよね。
本記事では通勤時間2時間の人、通勤時間2時間の仕事になりそうな人に向けて執筆しています。
通勤時間2時間の現実と、通勤時間2時間の辛さの解決策を詳しく解説しています。
通勤時間が2時間以上かかる人は様々な事情がある
通勤時間が2時間以上かかる場合、引っ越しすればいいじゃん?とか転職すればいいじゃん?と言われますが、実際のところそう簡単ではないのですよね。
- 結婚を機に通勤時間が遠くなる
- マイホームから遠い。実家から通っている
- 配偶者の職場の場所の都合
- 子どもの学区の都合
- やりたい仕事が近くにない
- 会社都合の異動
通勤が2時間以上必要なパターンで多いのが上記です。このような方に向けて本記事では解説しています。
通勤時間が2時間の人の生活はこうなる
通勤時間2時間となると、往復で4時間もの通勤時間がかかります。
一日は24時間ですから、そのうちの4時間が通勤に費やされるため一日は実質20時間になります。そんな方の毎日の生活は次のような流れになります。
【家を出てから家に帰るまで】
- 6時起床
- 7時自宅発
- 9時会社着
- 18時仕事終了
- 20時自宅着
- 20時~自由時間
上記はあくまでも例ですが、6時に起床して20頃帰宅する、というのが現実的かと思います。
しかし、この例は「残業ゼロ」という前提になっており、残業がある職種では当然さらに帰宅が遅くなります。
通勤時間が2時間を超える場合は基本的には「残業が無い職場」というのがほぼ必須条件になるかと思います。
もし残業が一日に2時間ある会社の場合は、帰宅時刻が22時となってしまい、帰宅瞬間に布団に入るくらいの余裕の無さになってしまいます。
当然ですが、ご飯やお風呂、子どもがいる方なら育児などを行う必要がある場合は、かなり厳しい生活となるでしょう。
通勤時間が2時間かかるのはヤバイ。これだけの理由
さて、通勤時間が2時間を超える場合、かなり毎日の時間がなくなることが分かりました。では、通勤時間が2時間の場合具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
一つひとつ解説していきます。
残業ゼロでも過労死ラインになる
通勤時間2時間を超える場合、残業がゼロでも過労死ラインになります。
- 1日往復4時間通勤
- 1カ月20日勤務として月に80時間通勤
- 過労死ラインは80時間
上記の通り、一日4時間を通勤時間とすると、月に80時間を通勤に費やしていることになります。
日本では過労死ラインは80時間と言われていますので、残業がゼロ時間だったとしても過労死ラインになってしまいます。
しかも通勤時間は労働とはみなされないため、月80時間には当然給料も出ませんし、労働としての法的な保護もありません。
通勤月80時間はかなりの無駄な時間となる上に、過労となってしまうリスクがあります。
車通勤の場合は、経済的な損失が大きい
通勤時間2時間となると車通勤の場合は経済的な損失が大きくなります。
仮に通勤の距離が片道70kmとして計算してみます。
- 片道70km
- 往復140km
- ガソリンは一日で10リットル消費
- 1カ月で200リットル消費
- 1カ月で2万8000円のガソリン代が必要
ざっくりとした計算ですが、ガソリン代は月に2万8000円必要になります。
ガソリン代については企業側が負担することも多くこの点は大きな損失にならないことが多いです。
しかし、見えにくい費用については企業側はなかなか負担することはありません。
具体的には
- 車の購入費用
- 保険代
- タイヤ代
- エンジンオイル
- 税金
など車の購入、維持は通勤者の負担になることが多いです。
特に1日に140kmも走るとなると、月に2800km、年間33600kmも走行することになります。
車の寿命は10万kmとすると3年で車の寿命がきてしまうことになります。
300万円の車に乗っているとすると、年間負担額は100万円です。恐ろしい額です。
当然タイヤやオイルも通常より多く交換するため余計に費用がかかります。
年間負担額を考えると車通勤の場合は年間100万円以上と考えてよいでしょう。
車通勤、電車通勤共に大きなストレスをかかえることになる
スイスの研究者アロイス・スタッツァー氏とブルーノ・フライ氏は“幸せだと感じる通勤時間”を20分とし、両氏は「通勤に1時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足度を得るためには、その人よりも40%多くお金を稼がなければならない」と述べている。
スイスの研究者によると、通勤時間が1時間要する人の場合、40%も多くお金を稼がなければならない、という研究結果がでています。
- 通勤1時間 年収420万円
- 通勤1分 年収300万円
つまり上記の仕事の場合、幸福度は同じになる、ということです。
さらにここに通勤2時間を入れてみます。
- 通勤2時間 年収588万円
通勤2時間で年収588万円と通勤1分年収300万円はおなじ幸福度になる可能性があります。
これだけを見ると本当?と思うかもしれないですが、実際に通勤時間が2時間というのはこれくらい辛いものである、ということが伺えますね。
通勤2時間というのは相当なストレスがかかることが分かります。
通勤ラッシュが辛い
日本の通勤ラッシュは本当に酷いです。
電車通勤の場合は無理やり車内に押し込まれ混雑した状況で通勤する必要があります。
車だったとしても朝の7時~8時半くらいまでは、渋滞が多く発生します。
通勤時間が2時間の場合はこういった渋滞やラッシュにほぼ100%に近い確率で巻き込まれます。
昼や深夜のような空いている時間をイメージして勤務先を決めてしまうと、後々後悔することが多々あります。
通勤をシミュレーションする場合は必ずラッシュのイメージを持っておいた方が良いでしょう。
遅刻しやすい
通勤時間が2時間となると遅刻するリスクも高くなります。
例えば車通勤であれば、道路工事があると渋滞に巻き込まれるリスクがあります。電車通勤であれば人身事故などで電車が遅延するリスクも当然あります。
理由がどうにせよ、日本では遅刻に対しては厳しいため繰り返すと信頼を失ってしまいます。
また、重要な取引の日であれば遅刻は厳禁となります。遅刻しないためにも余裕をもって家を出る必要があるため、通勤に2時間必要な場合2時間15分前に家を出るなどの工夫が必要になります。
睡眠時間が大きく削られる
通勤時間が2時間となると睡眠時間が大きく削られてしまいます。
残業がない場合でも20時帰宅、残業がある場合は22時帰宅が珍しくないため時間がなくなります。
そのため、最初に削られるのが睡眠時間です。
睡眠時間が削られると健康面でも心配事は増えます。また、仕事のパフォーマンスも落ちます。
育児が困難になる
結婚をして、子どもがいる場合はさらに困難な生活になるでしょう。
育児を行うことはとても難しくなります。保育園や幼稚園は18時に終了することが多く、遅い場所でも20時までが一般的です。
定時に帰ったとしても家に着くのが20時ですから、常にギリギリの生活となります。
送り迎えは諦める必要があります。親などの親族の協力が必須となります。
会社の飲み会等に参加できなくなる
通勤時間が2時間ともなると会社の飲み会に参加することは難しくなります。
18時に仕事を終えて20時まで飲んだとしても帰宅するのは22時です。帰りのことを考えると飲み会に参加するのがかなり面倒になります。
逆に言えば通勤が長いことを理由に飲み会を断ることができるというメリットもあります。が、飲み会が好きな人にとっては致命傷とも言えます。
うつになるリスクが高い
通勤時間が長い場合はうつになる可能性が高くなります。
イギリスの研究によると通勤時間が長い人は短い人よりもうつ病にかかる可能性が3倍高くなるという研究結果があります。
通勤時間2時間の辛さを解決するには。
近くに引っ越す
通院時間2時間の辛さを解決するシンプルな方法は職場の近くに引っ越すとうことです。
私も長時間の通勤をしていましたが、引っ越しをすることによって通勤時間が10分になりました。
正直言って疲労度が全くことなるため引っ越しというのは真っ先に考えたい解決方法です。
しかし、引っ越しをできない方も多くいます。
- マイホーム購入済み
- 子どもの学区が変わる
- 実家から通いたい
といった場合は引っ越しをすることは難しいです。
1週間に1度くらいは職場付近のホテルに泊まる
引っ越しの次に考えたいのが、1週間に1度くらい職場近くで泊まる、ということです。
個人的にはこの方法はおすすめです。
私も長時間通勤をしていたときは、友人の家に泊めてもらったことがあります。
週に1度で良いので通勤時間2時間から解放される日を作るとストレスはかなり軽減されます。
転職する
最終的には家の近くに転職する、というのが一番の近道だと言えます。
職場が家の近くになれば、年収は多少下がったとしても幸福度は上がる可能性は高いです。
2時間かけて通っている人は、20分以内に良い職場がないか探してみるのが良いでしょう。
気軽に職場を探すのには、転職サイトがおすすめです。ネットで無料登録してすぐに検索することができます。
しかし、個人的には転職エージェントの利用がおすすめです。理由は単純で非公開求人が多数あるからです。
公開して求人募集したくない会社は意外と多く、非公開求人の数は増え続けています。
- 非公開求人検索ができる
- 最適な転職先を提案してくれる
- 個人のスキルに合った求人情報を紹介
- 面接のアドバイス
- 履歴書の添削
転職エージェントでは上記のようなサポートをしています。
さらに
- 転職エージェントに個別相談
などにも対応しています。
特に通勤時間が2時間もかかっており、ストレスが溜まっている方はすぐにでも登録した方が良いです。転職エージェントは転職のプロでもあり、聞き役としてのプロでもあります。
不安に思っていることや、疑問、悩みなども全て話すことができます。誰かに相談することで新しい道が開けることもあります。
悩んだらすぐに登録して相談するのが良いでしょう。