ヘルプデスクは転職しやすい!
私はそう考えています。
この記事は、次のような方に向けて、経験談を元に書きました。
20~40代
ヘルプデスクを辞めたいと考えている方
ヘルプデスクから、転職を考えている方
実は私も、31歳の時にヘルプデスクを辞め、転職しています。
ですので、辞めたいと考えている方の気持ちに共感できます。
つらいこと、多いですよね・・。
この記事を読むことで、ヘルプデスクからの転職事例が分かります。
なお、記事で紹介する職業は、全て実例を元にしています。
実例を知ることで、転職を考える際の参考になるかと思います。
ぜひ、楽な気持ちで、読み進めてみてくださいね。
<この記事の信頼性(私のプロフィール)>
- 30代、男性
- 約7年間、情報システムのヘルプデスク業務を経験
- 年間、約3,000件、お客さまからの問い合わせに対応
- 50施設、約100人を超えるヘルプデスク担当者との繋がりを持つ
- 役職は、主任、マネージャー。部下の育成も担当
ヘルプデスクからの転職先【キャリアアップ】
初めに、キャリアアップの定義です。
<キャリアアップ>
- より高い専門的知識や能力を身につけること。経歴を高くすること。
- 高い地位や高給職への転職
未経験の職種への転職では、これらの条件を満たすことが難しいです。
なので、キャリアアップの転職は、ヘルプデスクの経験が活かせることが条件です。
ここでは、キャリアップの転職事例を紹介します。
同じ業界のヘルプデスク
社内ヘルプデスクから、常駐ヘルプデスクへの転職。又は逆のパターン。
あとは、同じ業界の別企業への転職です。
ヘルプデスクの給与は、企業の規模や業界によります。
業績の良い企業、これから伸びる業界であれば、給与アップを見込めます。
また、ヘルプデスクの経験がそのまま活かせるので、転職も有利に進めることが出来ます。
注意点
提供サービスが異なれば、一から覚えなければなりません。また、お客さんとの信頼関係を築くまでには時間がかかります。
転職後しばらくは、転職前のようなやりがいを得られないことを覚悟する必要があります。
向いている人
- 職種を変えずにキャリアップを目指したい
- ヘルプデスク業務が苦にならない
- 人とのコミュニケーションが好き
エンジニア
AIの到来が叫ばれている昨今、エンジニアの需要は増えます。
時流にも乗っている、人気の職業です。
正直、年齢が大事です。
30歳を過ぎたならば、自分でアプリを作って、ポートフォリオを持っておくことは必須です。
数多くのエンジニアと接してきましたが、20代が多く、30代以降であれば、マネージャークラスが多い傾向にあります。
また、インフラエンジニアやサーバーエンジニアであれば、ヘルプデスク業務で使用している知識がそのまま活かせます。
注意点
最新動向のキャッチアップが必須。変化が激しい業界であることを認識する必要があります。
また、成果主義ですので、自分で調べて解決することに慣れることが大切。ヘルプデスクとは違い、基本的に誰も助けてくれません。
向いている人
- 20代
- 最新の技術動向に興味がある
- 自分でプログラミングし、アプリを作っている
- ヘルプデスク業務で、エンジニアのレベルに合わせて会話ができる
- 年収アップを目指したい
セールス(営業)
私は、ヘルプデスクからセールスへ転職しました。
当時、ヘルプデスクのマネージャー。年収、約450万円。
転職時の契約金(1年目の年俸)は、変わりませんでした。
ただ、転職してから1年後に、ヘルプデスクの年収を超えました。
ヘルプデスクに比べて、年収が上がりやすいです。
営業は、お客さんの課題を解決する仕事ですので、ヘルプデスクと全く同じです。
最も大事なのは提案スキル。ヘルプデスクのスキルがそのまま活かせます。
なので、営業未経験でも大丈夫です。
さらに、同じ業界であれば、業界知識をそのまま活かせますので、転職しやすい職業です。
注意点
ほぼ100%、ノルマが課せられます。完全な成果主義ですので、ある程度のメンタルの強さが必要。
ブラック企業で、ノルマが厳しい企業に入社すれば、うつ病まっしぐら。
向いている人
- 年齢関係なし
- 成果主義の環境に身を置きたい
- 企画やプレゼンが好き
- スキルを身につけたい(マーケティング、セールス)
- 年収アップを目指したい
独立・起業
私の上司はヘルプデスクのマネジャーを辞め、IT企業を立ち上げました。
私も誘われましたが、どうしても他にやりたいことがありましたので、断念しました。
実力と人脈を兼ね備え、ビジョンがあることが必須です。
企業勤めと独立では、金銭感覚が変わります。ご自身の生活事情にも配慮する必要があります。
また、フリーランスをやるのであれば、一定額を稼げるようになってからがいいでしょう。
注意点
会社の後ろ盾がなくなる。「95%の企業が10年以内に倒産する」統計データがあります。
自己管理必須。体調を崩したら、誰も助けてくれません。
向いている人
- 人脈、ビジョンを兼ね備えている
ヘルプデスクからの転職先【ヘルプデスクに関わりたくない!】
「認知バイアス」と呼ばれる、心理学の法則があります。
これは、人は知らずの内に、これまでの経験に基づいた偏見(バイアス)が生まれるというものです。
転職に関する他人のアドバイスは、参考程度に留めるべきです。
アドバイスには、例外なく、その人の偏見(認知バイアス)が含まれているからです。
ですので、自分の意思で転職先を決めることが大事です。
ヘルプデスクがしんどい。
もうやりたくないから、思い切って未経験の業種に飛び込みたい。
そう考えても、全く問題ありません。
これまでの経歴にこだわる必要はありません。
そんな方にお伝えしたい、転職事例を紹介します。
介護・福祉業界
超高齢化社会を迎えた日本。
介護を必要とする方も増えていて、介護・福祉業界は人手不足が続いています。
主な働き口は、老人ホームやデイサービス。
介護職は未経験可でも受け入れている企業が多く、挑戦しやすい職業です。
注意点
人の役に立ちたいとの動機で転職する人が多い。
ただ、年収アップや将来に繋がるスキルを身につけたいと考えている人は、一度立ち止まって考える必要があります。
向いている人
- 年齢関係なし
- 車の運転が得意。(送迎業務は慢性的な人手不足。転職しやすい)
- 高齢者と接することが好き
- 忍耐強い。(認知症の方の介護は、こちらの意図が伝わらないケースが多い。)
- 安定した仕事につきたい
地元に戻る
私の友人は「東京に疲れた」といって、地元に戻りました。
その後は、紙の販売業に携わっています。
現在は、気持ちの面で、落ち着いて生活出来ているといいます。
都心に比べ、生活費が下がりますし、友人とのつながりもあるでしょう。
働き方は自由です。
やりたいことよりもやれることで仕事を選ぶ。
このような選択も、もちろん本人の自由です。
注意点
都心に比べ、仕事が少ない。仕事を決めてから戻ることが理想ですが、両親の介護など、そうでないケースも多々あります。
仕事が決まるまでの金銭的な余裕があることが望ましいです。
向いている人
- プライベートを優先したい
- ゆったりとした気持ちで働きたい
- 地元のつながりを大切にして働きたい
まとめ
「やってしまった後悔はだんだん小さくなるけど、やらなかった後悔はだんだん大きくなる。」
小説家・エッセイスト、林真理子さんの言葉です。
現在は、転職に関する様々な情報で溢れかえっています。
時代に沿った職業、スキルを活かせる職業を選んでも良いと思います。
ですが、自分が好きなことにチャレンジするのもアリだと思います。
もちろん、皆さんの置かれた状況によります。
ぜひ、ご自分の感情を大切にして下さいね。
課題解決のプロであるヘルプデスクは、転職しやすい職業です。
自信をもって大丈夫です。
ヘルプデスクをやってこられた方なら、転職できますよ。