憧れの貿易事務の仕事に就きたい!
そう考えている人は多くいます。
でも、未経験だし、何か資格を持っておいた方がいいのかなと考えたりもしますよね。
特に、よく聞く「貿易実務検定」は、とっておいた方がいいのか気になるところです。
そこで今回は、貿易実務検定C級は、貿易事務の就職に必要か?ということについて、徹底解説します。
これを読めば、もう迷うことはありません!
貿易実務検定C級って貿易事務の就職に必要?
では早速、貿易実務検定C級は貿易事務の就職に必要なのか?ということを考察していきます。
必要ならば勉強したいけれど、あまり時間もないし、なくてもいいのならわざわざ勉強もな・・・と悩みますよね。
特に社会人の場合、転職活動に加え勉強の時間を取るのも大変です。
しかし、貿易実務検定C級は、就職で有利に働く場合があります!
検定の内容や難易度も一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
貿易実務検定C級の内容
そもそも、貿易実務検定C級とは、何なのでしょうか。
貿易実務検定C級は、日本貿易実務検定協会が主催となる検定です。
貿易に関する知識や能力を評価するもので、C級の場合には貿易に関する基礎知識が試されます。
貿易実務検定C級を取得すると、会社などに貿易に関する知識があることを証明できるというわけですね。
200点満点の試験で、配点は貿易実務が150点、貿易実務英語が50点となっています。
英語が得意なら、しっかり得点するとかなり有利に受験できますね。
およそ80%の正答率で合格となり、選択式です。
また、この検定には嬉しい特典があります。
もし不合格となっても、貿易実務英語で80%以上の成績を取っていた場合。
次の試験から4回実施分まで、英語科目を免除してもらうことができます。
その結果英語を気にしなくて済むので、貿易実務の対策に多くの時間が取れる。
そうすると合格に近付く、という嬉しい特典ですね。
貿易実務検定C級の難易度
では、貿易実務検定C級は、一体どれくらいの難易度なのでしょうか。
過去のC級の合格率は、およそ50%~60%です。
試験回によってもバラつきはありますが、大体2人に1人が合格しているイメージですね。
貿易実務検定C級は、それほど長期間必死に勉強しないと受からないという検定ではありません。
数ヶ月、ある程度しっかり勉強すれば合格できる検定です。
ただ、1問ずつの配点が高いので、1問でも間違えてしまったら大きな失点となるというところが、難易度のわりには合格率が低めの原因となっています。
先程も少し述べましたが、英語が得意である場合、配点の50点満点を狙った方がいいです。
出題される英語のレベルとしては英検2級程度なので、それほど難しくはありません。
英語で50点満点しっかり狙って、あとは貿易実務の対策をしっかりすれば、数ヶ月の勉強で合格は可能です。
貿易実務検定C級は就職で有利に働く場合がある!
さて、そんな貿易実務検定C級ですが、貿易事務の就職に必要なのでしょうか。
そんなに難易度も高くないのなら、別に取っても就職に有利にならないのでは?と思ってしまいそうですよね。
しかし、貿易実務検定C級を持っていると、就職で有利に働く場合があります!
- 履歴書にしっかりと書けるので、きちんと勉強したことが伝わる
- 未経験なら、貿易に関する基礎知識を持っていることをアピールできる
- 貿易事務に対する意欲が目に見える
必ずしも持っていないとダメだとか、就職できないということはありません。
ただ、未経験の場合どうしても貿易事務に関する経験をアピールできないので、こういった資格を取っておくと有利に働く場合があるというわけですね。
貿易事務になるには・・・
ここからは、じゃあ実際貿易事務に就職するにはどうすればいいの?ということをご紹介します。
貿易実務検定C級は取っておいて損はないですが、絶対に必要なのかと言われるとそうでもありません。
C級を持っていなくても、未経験で就職することは可能なのです。
貿易実務検定C級以外にも、持っていたら就職に有利になる資格があるのでそちらもご紹介しますね。
時間に余裕があって、取れそうな方はぜひチャレンジしてみてください。
貿易実務検定C級は取っておいて損なし!
貿易事務に就職するために、貿易実務検定C級を取っておいて損はありません。
もちろん会社によって、貿易実務検定C級をどう評価するかは変わってきます。
しかし未経験の場合には、取っておいてマイナスの評価になることはまずないです。
また貿易実務検定C級は、数ヶ月の間だけ真剣に勉強すれば、合格は可能な資格です。
特に英語の配点が50点もあるので、英語が得意な人はぜひ前向きに考えてみてください。
貿易実務検定C級がなくても未経験で就職は可能です
しかし、社会人で仕事の休日や合間をぬって転職活動をしている場合。
そこで貿易実務検定C級の勉強といっても、中々時間が取れずに厳しいこともありますよね。
仕事をしながら転職活動をするのは、本当に大変なことです。
それに加えて、検定の勉強までやると、キャパオーバーになって疲弊する!ということも十分にあります。
その場合は、無理して検定を取らなくても大丈夫です!
貿易実務検定C級を持っていなくても、未経験で就職することは可能だからです。
後に詳しくご紹介しますが、実際に私は、貿易に関する資格が何もない状態で、未経験で貿易事務に就職できました。
他に持っていたら有利な資格
貿易実務検定C級以外にも、貿易事務の就職に有利になる資格があったら、気になりますよね。
既に貿易実務検定C級を持っている。
あるいは、学生で時間に余裕があってもっと資格を取りたい。
社会人だけど、今は時間があるから資格を取っておきたい。
そんな場合におすすめできる資格は、こちらです!
- TOEIC、日商ビジネス英語など英語の資格
- Microsoft Office Specialistなどパソコンの資格
- 通関士試験
案外、貿易実務に関する資格ばかり有利になるのかというと、そうでもありません。
通関士試験は、貿易実務に関する資格です。
しかし、合格率は10%を切っている難関試験です。
持っていたらもちろん就職には有利ですが、就職のために通関士試験を無理に勉強する必要はありません。
それよりも、英語の資格は、貿易事務の就職でかなり重要視されます。
なので、TOEICのスコアを持っていると、就職に有利になる可能性が高いです。
まずは650点以上を目指し、800点以上あれば文句なしですね。
結論:余裕があれば取っておくとアピールになる可能性あり!
で、結局貿易実務検定C級は、貿易事務の就職に必要かどうか。
結論としては、余裕があれば取っておいたらアピールになる可能性があります!というところです。
持っていなくても、未経験で貿易事務に就職することは可能です。
しかし、同じようなスペックで未経験の人と同時期に応募してしまったら、持っている方が優遇される可能性はあります。
詳しく解説します!
貿易実務系の資格を持っていなくても未経験で貿易事務になれた体験談
私が当時貿易事務に採用された時、未経験で、貿易実務系の資格は何一つ持っていませんでした。
未経験で資格もないのにどうやって採用されたのかというと、英語力の発揮と、貿易事務に対する熱意のアピールです。
実は英語に関しても、私は資格としては高校1年生の時に取得した英検準2級しか持っていませんでした。
大学時代は、学費を払うためにアルバイトをしたり、趣味に没頭したりと時間がなかったのです。
しかし英語は大好きだった私は、英語が話せるようになりたい!と思い、英語学習に充てられる時間は全て、「英会話」のための勉強に割きました。
そのため、TOEICのスコアはおろか、受けるという発想すらなかったのです・・・。
しかし、幸いにも私が受けた貿易事務の会社には、面接で英会話の試験がありました。
大学時代の勉強の成果で英語が話せるようになっていた私は、資格でいうと英検準2級、TOEICなしという悲惨さでも、英語を話すことで採用してもらうことができました。
あとは、自分がなぜ貿易事務をやりたいのかということを、情熱的にアピールしました。
その結果、未経験で貿易実務系の資格なしでも、採用してもらうことができたのです。
同じ未経験なら、持っている方が優遇される可能性がある
とは言っても、運やタイミングもありますよね。
もし、あの時自分と同じような能力の人がいて、その人が貿易実務検定C級を持っていたら。
面接官は、検定を持っている人を採用していたかもしれません。
このように、同じように未経験で、同じような学歴・資格・能力を持っている人が同時期に面接を受けた場合には、貿易実務検定C級を持っている人が優遇される可能性はあります。
貿易実務検定C級を取るためにおすすめの本
では、実際に貿易実務検定C級を受けることにした場合、どの本を使って勉強すればいいのか迷いますよね。
おすすめなのは、日本能率協会マネジメントセンター出版の、「図解 貿易実務ハンドブック ベーシック版 貿易実務検定C級オフィシャルテキスト」です!
受験の参考書としてだけではなく、実務知識の定着にも役立つので、就職してからも使えるのが魅力的ですね。
基本的にはこの1冊で対策は間に合います。
まとめ
未経験で貿易事務に就職したい人にとって、貿易実務検定C級の存在はとても気になりますよね。
結論としては、余裕があるなら取っておいたらアピールになる可能性があります!
学生であったも社会人であっても、今の自分の生活や状況を考えて、余裕があるかどうか判断してください。
そして、余裕があれば、ぜひ取得しましょう!
時間や体力・精神的に厳しそうだな・・・と思う場合は、無理して取る必要はありません。
自分が貿易事務の面接を受けるのにベストだと思える状態を整えて、ぜひ就職を勝ち取ってくださいね!