事務職 接客業

接客業と事務職のどっちで働くべき?両方経験した私が考えるメリット・デメリットを解説

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接客業と事務職のどっちで働くべきか、悩みますよね。

これから働く人はもちろん、今働いていて転職を考えている場合にも、切実な問題となります。

座り仕事だしパソコンも使えるから、絶対事務職!と思っていても、いざ働いてみると物足りなさを感じたり。

あるいは、人と接するのは好きだし、私には接客業しか有り得ない!と思っていても、いざ働いてみるとストレスが溜まりまくったり。

「あれ?私の居場所、ここじゃないかも・・・」

一度そう思ってしまったら、もやもやして気分も晴れませんよね。

私は、大学時代アルバイトで接客業をやっていて、その楽しさを分かっていたのですが、やりたいことがあったので、就職する時に事務職を選びました。

しかし、いざやってみると、何かが違う。

自分は、「お客さんと接しない」毎日に、物足りなさを感じていたのです。

その後、かなりの葛藤を経て、接客業に転職しました。

体力面やストレスのことで悩むこともありましたが、私は接客業の方がしっくり来ました。

ではこれから、その経験を活かして、それぞれのメリット・デメリットを解説します!

事務職のメリット

ではまず、事務職のメリットから解説していきますね。

接客業を経験したからこそ感じるメリットですので、どれもリアルなメリットです。

今就いている事務職に疑問を抱いている人や、これから事務職に就こうかなと考えている人は、ぜひ参考にしてください!

座り仕事なので体が楽

一度接客業に就くと分かるのですが、座れるって素晴らしいです。

接客業でも事務作業もある職種もありますが、私もその職種に就いていた時は、ちょっと事務作業をするために「座る」というだけで、もはや仕事じゃなくて休憩気分でした。

それがガッツリ事務職に就くと、本当に一日中ほとんど座って作業をしますよね。

もちろんそれはそれで疲れることもあるのですが、立ち仕事とは比べ物にならないくらい体が楽です。

ほとんど決まった人としか関わらないため内向的なら気楽

接客業だと、お店だったらそのお店のドアから、不特定多数のお客さんが次から次へと入ってきます。

そして、どんな人が来ても対応しなければなりません。

それに対して、事務職なら、オフィス内のほとんど決まった人としか関わらないので、もし人見知りや内向的な性格であったら、非常に気楽な職場となります。

内向的でなくても、不特定多数の人がどんどん入ってくるという状況は結構ストレスが溜まります。

事務職の、いつものメンバーとしか顔を合わせないというところは、気を張ることも無く気楽に毎日出勤できるので、メリットであると言えますね。

髪型やメイクの調子がちょっとくらい悪くても、いつもの人達だしあまり気になりません。

土日休みで家族や友人と休みが合いやすく長期休暇も!

これはある意味最大のメリットであると言っても良いです。

接客業って、年間休日日数は100日を切ることが圧倒的に多いです。

それに対して事務職は、土日は必ず休み、会社によっては祝日も休みなので、一ヶ月か二ヶ月に一回は三連休がありますよね。

それに加えて、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの長期休暇もあり、会社にもよりますが年間休日日数は120日程度となります。

事務職に就いている時は気付かないですが、これって本当に凄くて有難いことなんですよ。

世間はやはり土日休みが多いですし、長期休暇があれば家族や友人と出掛けたり、一人でリフレッシュしたりすることもできます。

接客業がしっくり来た私でも、この点はいつまで経っても羨ましかったですね。

専門的な事務職ならスキルも身に付く

接客業なら、接客のスキルは身に付いても、それにとどまることの方が多いですよね。

事務職であれば、パソコンスキルを磨けますし、中でも専門的な事務職に就くとキャリアアップに繋がります。

例えば経理事務、貿易事務、法律事務などですね。

接客業はどうしても、特別なスキルを磨いたりキャリアを積み重ねたりということがしづらいので、しっかりと経験を積んでスキル・キャリアアップを目指せるのは、事務職のメリットです。

事務職のデメリット

では反対に、事務職のデメリットを解説していきます。

事務職のデメリットとなる部分は、考え出したらじわじわと追い詰めてくるように葛藤が始まるので、もやもやして辛いところですよね。

ここでは3点のデメリットを解説します!

事務職ってきつい!座り仕事やデスクワークだからこそ疲れる

メリットでは、「座り仕事で楽!」ということを解説しましたが、座り仕事だからこその大変さもあります。

一日中パソコンの前に座って作業をしていると、目が痛くなったり腰が痛くなったりすることがあります。

また、常に自分が抱えている仕事があり、それを集中してやっつけてしまう必要があるので、プレッシャーもあり疲れますよね。

体力的な疲れが少ない分、精神的な疲れがかなりある、と言ったところです。

平気な人は平気ですが、座り仕事に疲れを感じる人にとってはかなりしんどい部分です。

事務職はつまらない!人と関わることが好きな人にとっては味気ない毎日に

事務職って、一日中パソコンに向かって自分の仕事をやっつけるんですよ。

これ、いざやってみると、想像以上に味気無いです。

黙々と作業をするのが好きな人にとっては良いですが、私のように元々は接客が好き!お客さんが好き!という人だと、かなり味気無い毎日となります。

私も、事務職を始めた時はこの味気無さに非常に葛藤しました。

自分の仕事をしている時よりも、来客が来て案内する一瞬が物凄く楽しく感じましたからね。

そこで、私ってやっぱり接客向きかな、と思ったほどです。

接客業が大好き、人と関わることが好きという人は、この味気無さは覚悟しておいた方が良いですね。

事務職の今後は?将来性は無い。将来AIの仕事になると言われている

接客業は、人の真心やおもてなしを必要とする仕事であり、感情のある人間にしかできない仕事です。

それに対して、事務職は、パソコンで仕事をしますので、人間がやらなくても良い仕事なんですよね。

そのため、事務は将来AIの仕事になると言われています。

もちろん、AIを導入する余裕の無い小さな企業もありますし、今すぐどうこうなるわけではないでしょう。

しかし、10~20年後に事務作業のAI化が言われているのは真実ですし、不安を感じると思います。

せっかく働いているのに、いつかこの仕事を無くすかもと思いながら働くのは、辛いところですね。

接客業のメリット

ここからは、接客業のメリットについてです。

接客業は、向いている人にとっては非常に楽しくやりがいがある職種ですよ。

自分で接客業向きだと感じている私が、そのメリットを解説します。

接客業は抱えている仕事が少ないから楽!

接客業は、お客さんの対応がメインになるので、事務作業として自分がやらなければいけない仕事が少ないです。

ホテルなどの宿泊業では、チェックインやチェックアウトなどの関係で事務作業をすることもありますが、それでも事務職よりは圧倒的に少ない仕事量となっています。

その点、「いついつまでにこれをやらなければならない」というプレッシャーがほとんど無く、かなり楽です。

基本的には店内・施設内にいて、お客さんの対応をし、時間になるかお客さんが帰ったら仕事を終える。

私は、事務職に就いていた時に「自分が抱えている仕事が常にある」というプレッシャーが辛かったので、基本的には手ぶらのような状態でお客さんの相手をすれば良いという点は、凄く楽でした。

接客がしたい!人と関わることが好きなら天職にもなる

「接客がしたい!」「人と関わりたい」「お客さんと話したり笑顔を見たりするのが好き」という人にとって、接客業は天職になります。

天職って中々見つけられないと思うのですが、接客業は人と関わることが好きな人が就くだけで天職になるので、非常に生き生きとしながら仕事をすることができます。

私も、事務職から接客業に転職した時は、水を得た魚のように生き生きと仕事をしていました。

大変なことも多かったですが、お客さんの顔を見て「いらっしゃいませ」などと言うだけで、最高に楽しさを感じていました。

接客が好きだと感じている人は、接客業に就くだけで毎日が劇的に変わりますよ。

シフト制なので平日に休めることが多くどこも空いている

接客業は、勤務がシフト制であることが圧倒的に多いです。

しかも土日こそ働き時なので、平日で休みを回すことがほとんどですよね。

平日が休みだと、メリットが沢山あります。

 

  • 市役所や病院など、平日にしか空いていない場所に行けるので、生活がスムーズになる
  • 遊びに行こうと思っても、平日であればどこでも空いていることが多いので、得した気分で遊ぶことができる
  • 家族の行事や行きたいイベントが平日でも休みを合わせやすい

 

私も、平日休みを利用してテーマパークへ行き、ほとんど待ち時間の無い状態でアトラクションに乗りまくっていました。

平日に休めるというのは、接客業の大きなメリットですね。

職場の人と仲良くなったらお喋りもできて気楽!

事務職だと、隣の人や周りの人と全く話さないということは無いですが、基本的には集中して、静かにパソコン作業に取り組みますよね。

喋っていては仕事ができません。

それに対して接客業は、職場の人と仲良くなったら、仕事中にお喋りもできてかなり気楽です!

もちろん、お客さんがいる所でべらべら喋ることはあってはならないことですので、お客さんがいない時に、ちょっとしたことを気楽に話して、笑い声を上げることもできます。

事務職に特有の、オフィスのシーンとした緊張感が苦手な人にとっては、この気楽さがメリットとなります。

接客業のデメリット

では次に、接客業のデメリットを解説していきます。

接客業は、とにかく疲れるということがデメリットです。

自分は接客向きだと思っている私でも感じた大きなデメリット3つを解説します!

接客業は疲れる!お客さん中心でストレスが溜まりやすい

接客業は、とにかくお客さんが中心です。

何か作業をしていても、お客さんに呼ばれたら飛んで行かなければならないし、どんなに忙しい時に理不尽なことやわがままを言われても、お客さん中心に動く必要があります。

おかしなクレームを言ってくるお客さんや、怒っているお客さんなど、どんなお客さんにも笑顔で接しなければなりません。

自分の体調や精神状態に関係無く、いつでも不特定多数の人間に笑顔で対応する必要があるので、仕事とは言えさすがに疲れてストレスも溜まりやすくなります。

私が就いていた接客業の仕事は非常に忙しく、土日は入口から十秒程度に一回の頻度でお客さんが入ってきていました。

しかも土足厳禁だった上に靴箱の場所が分かりにくかったので、いちいちカウンターから出て対応しなければならず・・・

事務職より少ないとは言え、事務作業などの仕事を抱えながら十秒程度に一度のお客さん対応は、ストレスが溜まりました。

立ち仕事など体力が必要!今は良いけれど先の事を考えると不安になる

接客業は、基本的に立ち仕事です。

商品を取り扱っている所では納品で重いものを運んだり、忙しく動き回る必要がある職場もありますよね。

すると体力的にキツいと感じ、今は良いけれどこの先ずっとここで働けるかな?と不安になります。

私は体力が人よりも圧倒的に無く、30代、40代、50代と年を重ねていくことを考えると、とてもとても続けていけそうにないと感じていました。

いつか辞めなければいけないのなら、今ここで働いていて良いのかなという葛藤にも繋がり、苦しい気持ちを抱えてしまいます。

世間の休みこそ繁忙期!シフトも不規則で休日が少ない

これは結構辛いことですね。

ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始など、世間が大型連休で盛り上がっている時に、休めません。

休めないどころか、一層忙しく働かなければならない期間となります。

かと言って代わりの連休ももちろん無いし、分かって接客業に就いているとは言え、さすがに虚しくなってしまいますよね。

更に、完全週休二日制を採っている会社ならまだしも、シフトも不規則で繁忙期には週休一日になったりと、普段から休みが少ないです。

いくら接客業が楽しいからとは言え、余暇を重視する生活を送りたい人にとっては、休みが少ないというのはかなり辛いデメリットとなります。

まとめ

事務職と接客業、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。

これを踏まえて、事務職と接客業のどっちで働けば良いのか述べますね。

黙々と作業をこなすことが好きだったり、人と関わることが苦手だったり、土日祝日や大型連休などにしっかりと休みたかったりする人は、事務職が良いです。

反対に、人と関わることが好きだったり、仕事を抱えず気楽に毎日を過ごしたかったり、スタッフなどの仲間とお喋りできるなどの気楽な環境を好む人は接客が向いています。

土日祝日や大型連休は休みたいけれど、その他の要素は接客業に向いている等、迷う人もいるでしょう。

その場合は、自分の中で絶対に外せないポイントを決めて、それを中心に選択を突き詰めていくと良いです。

自分がどっちで働いたら幸せかということを最重要視して、ぜひ生き生きと仕事できる毎日を手に入れてくださいね!

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