社会に出て働き出したら、必ずと言って良いほど出くわすのが、怖い「お局」。
その人には誰も逆らえず、その人特有の暗黙のルールがあったり、機嫌が悪い日は気を遣わなければいけなかったりと、何かと疲れることも多いですよね。
しかも、お局には、有り得ない程の威圧感でパワハラをしてくる人もいます。
今回は、お局によって怖すぎるパワハラを受けた体験談と、そんなお局に対して何ができるのかという対策方法についてご紹介していきます。
お局とは、勤続年数が長くて偉そうな怖い中年女性
お局とは、勤続年数が長くて、そこにいるだけで威圧化感があって怖く、喋り方も偉そうな女性のことを指します。
また以下のような特徴を有しています。
あなたの怖い女性上司が以下に当てはまったら、お局確定ですね。
- 勤続年数が長い
- いつも偉そうに何か言ってくる
- 威圧感があって怖い
- 言わなくても良いほどの小言を言ってくる
- 急にヒステリックになって怒鳴り散らす
- お局の暗黙のルールがあり、皆従っている
- お局より上の立場の男性上司より偉そうにしており、男性上司も負けている
いかがでしょうか?
時には社長さえ負かせそうなお局もいますよね。
お局のパワハラ・モラハラのせいで退職した私の体験談
ではここで、私が実際にお局によるパワハラ・モラハラのせいで退職した体験談をお話しします。
そのお局は事務所内で一番勤続年数の長い女性で、40代でした。
そこの事務所は私も含め女性4人だけでしたので、その存在感は凄まじかったです。
私はそのお局の暴言や理不尽な叱責を受ける度に、お手洗いに隠れて泣いてしまうようになりました。
結局心を病んで職場に向えなくなり退職したのですが、暴言は退職手続きにも及び・・・
本当に辛かったですが、辞めて良かったというその一部始終をご紹介しますね。
挨拶したのにしていないと怒鳴られる
新入社員としてその会社に入社したら、上司などの偉い人達に自己紹介がてら挨拶をしますよね。
これはどこの会社でも同じですし、社会人として当然のことだと思います。
その常識、知っていました。
だから私も、挨拶をしたのです。
そこの事務所のボスに当たる方に。
(以下、その方を「ボス」とします)
「初めまして、今日から入りました○○と申します。よろしくお願いいたしします」
と挨拶をしました。
ボスも簡単に挨拶を返してくれましたので、やれやれと思い、その時は慣れない業務に戻りました。
しかし、お昼の1時を回った頃、仕事のお遣いから帰った私を待っていたのは、カンカンに怒ったお局でした。
「ボスに挨拶してないんだって!?挨拶したくないの!?」
そう言われたのです。
私は確かに挨拶をしました。
それを見ていた先輩事務員もいました。
結局私は挨拶をしていないと見なされ、もう一度ボスの元へ挨拶に行かされました。
もう数時間は一緒に働いて会話もしていたのに、もう一度「○○と申します。よろしくお願いいたします」と言うのは相当に違和感がありましたし、どうしてボスは挨拶をしていないと言ったのだろうと思い、辛かったのを覚えています。
自分のミスでないことで怒鳴られる
ある日、外の施設に用事で書類を取りに行くお遣いに出た時のこと。
その書類を出すには時間がかかるようですが、職業柄いつも受け取っている書類だったので、私は待ちました。
出してもらう書類が多かったため、結構な時間が掛かりましたが、事務所から電話がかかってきた時に「○時くらいになるそうです」と報告もきちんとしました。
そして書類を受け取って、事務所に帰ると、当然仕事は押しています。
急いで取り組む中で、ボスが帰ってきました。
ボスが帰って来た時は、ボスにコーヒーを提供する決まりがあって、それは新人である私の役割であったので、普段のようにコーヒーを準備しようと立ち上がりました。
すると、「そんなことやってる場合じゃないでしょ!?良いから!時間ないんだからそっちをやってなさい!」と、物凄い剣幕で怒鳴られたのです。
時間が押しているのは私のせいではないし、普段はコーヒーの提供が少しでも遅れたら怒られるのに、そのように怒鳴られて大変嫌な気持ちになりました。
少し違うことをしただけでやる気ないと怒鳴られる
来客があって帰られた時に、来客室を片付けるのは私とか、私より少し先輩の女性の役目でした。
その日は、私と私より少し先輩の人で来客室のテーブルを片付けて私はグラスを下げ、少し先輩の人が来客室のテーブルを拭きに向かってくれました。
私は、2人で同じ事をするのも効率が悪いだろうと思い、来客室から下げてきたコーヒーのグラスを片付けていました。
するとお局が、「何やってるの!?来客室を片付けるのはあなたの役目でしょ!?やりたくないの!?」と、顔を真っ赤にして怒鳴ってきたのです。
そもそも、私も来客室の片付けの一環としてコーヒーグラスの片付けを行っていました。
それで怒鳴られるということは、「来客室のテーブルを拭く」のが私の役目で、「来客室にあったコーヒーグラスを片付けるのは違う」ということになりますが、私はそんな細かい役割は聞いたことがありません。
これらを細分する意味も分かりませんしね。
これにはさすがに参って、お手洗いで泣いた後の仕事も泣くのをずっと我慢しながらこなしたのを覚えています。
お局といると疲れる
具体的にパワハラ・モラハラを受けなくても、お局といるだけで疲れますよね。
いつ怒鳴られるのかと冷や冷やしますし、機嫌が良い時でも機嫌を損ねないように気を遣う必要があります。
機嫌が悪い時なんかは最悪で、同じ空気を共有するだけでも神経を使って、胃に穴が開きそうでした。
ちょっと名前を呼ばれただけでもびくびくして、本当に辛かったです。
お局のせいで退職を決意。退職の手続きにまでパワハラ・モラハラしてくる
結局私は、度重なるパワハラ・モラハラという名の攻撃によって心を壊されてしまい、職場に向かえなくなって退職を余儀なくされました。
ようやくあの辛く苦しい日々から解放される。
もう怒鳴られることによって自分が消えていってしまうような辛い思いをしなくて良い。
そう思っていました。
しかしお局によるパワハラ・モラハラは、まだ終わってはいなかったのです。
必要な手続きのために事務所に行った私は、手続きの場でお局の言葉によってこれでもかというほど攻撃されました。
・誰にも責められないようなやり方で逃げた
・簡単な仕事しかできないのよね
・こんなことで逃げるのね
・これから先ずっと、逃げて生きていけばいいじゃない
少し思い出しただけでも、これほどの暴言があります。
ひたすら耐えて、その時間はどうにかやり過ごし、無事に退職しました。
しかしあまりに傷付いた私は、人間全てを否定された気がしました。
涙を堪えながら電車に乗り、何とか家まで帰りましたが、しばらく放心状態になったのを覚えています。
それでも辞めて良かったです
退職の手続きにまで及ぶお局からのパワハラ・モラハラは本当に傷付いて辛かったですが、それでも私はあの事務所を辞めて良かったと思っています。
もしあのまま無理にでも続けていたら、もっと激しく心を壊して、うつ病になっていたかもしれません。
私はうつ病経験者ですが、一度かかると治るまでにかなりの時間と労力を要します。
幸いその前に退職したので、転職活動も通常通りに行うことができ、無事に再就職することができたのですから。
お局からパワハラを受けたらどうする?対策方法まとめ
では、実際にお局からパワハラを受けている人や、これから受ける可能性がある人は、お局からのパワハラにどう対応したらいいのでしょうか。
最初の内やまだ耐えられる内は、やり過ごすのが得策です。
しかし、そうもいかないことも多いですよね。
その場合は、会社内外に相談したり、お局自体を追い出そうとしたりしましょう。
それでも解決しない場合は、退職する方があなたの毎日は明るくなります。
お局が嫌がらせをする心理を理解して冷静にやり過ごす
お局が嫌がらせをする心理とは、以下のようなものです。
- 若い子に対する嫉妬
- 自分の人生の焦燥感から来る八つ当たり
- 普段の生活のストレス発散
- 自信が無いため意地悪をして優位に立ちたい
このような心理を理解すれば、「お局って可哀想だな」と憐れむことができますよね。
そんな可哀想な人が吠える声は、放っておこうと思ってやり過ごせそうではないですか?
どんなことをされたのかを記録する
されたことや言われたことを記録するのも効果的です。
記録の方法は以下の通りです。
- 音声の録音
- メールや手紙の保管
- 日記に記録する
記録しておくことで、いざ社内外に相談しようとした時に証拠になりますよね。
「パワハラと言っても感じ方によるし、被害妄想では?」などと残念なことを言われて更に傷付かないように、証拠はきっちりと残しておきましょう。
上司や同僚に相談する
社内で相談する方法としては、上司や同僚に相談するのが有効です。
本当に辛くて配置換えなどをお願いしたい時は、お局よりも上の立場に位置する上司に相談すると良いですね。
また、ちょっと聞いてほしいとか、吐き出したい時には同僚に相談するのが良いでしょう。
お局に苦しめられているは案外自分だけじゃなかったなどということが分かって、楽になる可能性があります。
話すだけでも心が癒されますので、信頼できる同僚がいる場合には相談してみましょう。
会社の相談窓口に相談する
会社に相談窓口が存在する場合は、相談窓口に相談するのが効果的です。
上司に相談して大事になると困るという場合や、パワハラ・モラハラが更にエスカレートしそうであるという場合には、上司よりも相談窓口に相談した方が良いですね。
また、家族や同僚にも話せない程追い詰められている場合は、このような相談窓口でしたら客観的な立場で相談できるという利点もあります。
相談窓口が設置されている会社でお局からパワハラ・モラハラを受けている方は、ぜひ一度相談してみましょう。
上司や同僚よりも客観的に対応してくれます。
外部の窓口に相談する
会社に相談窓口が無く、会社内の人間には間違っても相談できないという方は、外部の相談窓口を利用しましょう。
今は、パワハラ・モラハラのことを相談できるサービスがあります。
パワハラなどをされた日時、場所、パワハラの内容、パワハラをしてきた人、見ていた人などの情報を用意して相談することが大切です。
例えば、労働基準監督署内にある総合労働相談コーナーを利用すると、解決方法を提示してくれます。
具体的に何かをしてくれるというわけではありませんが、独りで困っているよりかなり心強いですよね。
更に、パワハラの内容が労働基準法に違反していることが見て取れる場合には、具体的に動いてくれることもあります。
相談窓口のサイトはこちらです。
・just answer 雇用法・労働法の相談
・厚生労働省 明るい職場応援団
・NPO法人 労働相談センター
・法務省 みんなの人権110番
お局を追い出す
仕事内容には満足しているし、同僚も他の上司も優しくて良い人なのに、お局だけが嫌だ!という状況もありますよね。
その場合には、お局を追い出すということも考えてみましょう。
まずはお局よりも上の上司に相談をして、掛け合います。
具体的に追い出してくれと言わなくても、主張が認めてもらえたら、いなくなってくれる可能性はあります。
実際に私の知人は、お局に追い詰められて課長に何度も「お局のせいで皆辞めている」ということを訴えかけました。
中々聞き入れてもらえずに結局知人はお局のせいで退職を余儀なくされましたが、その後お局は退職したらしいです。
更に私の家族も、上に訴えかけた結果お局が違う事業所へ異動になった経験があります。
お局をこの会社・事務所に置いておく方が、会社にとって有害になると認められた場合には、お局を追い出すことも夢ではなくなります。
精神的に追い詰められて改善の余地もないなら退職する
とは言え、やり過ごそうとしても傷付くものは傷付くし、いくらどこへ相談しても改善されないし追い出せるわけもないという人もいますよね。
そのような中で必死にお局のパワハラ・モラハラに耐えて、心が悲鳴を上げていませんか?
どんなに頑張っても、頑張らなくても、お局からのパワハラ・モラハラが耐えられないのなら、退職してしまいましょう。
退職するのは怖いかもしれませんし、私のように退職時にまで暴言を浴びせられるかもしれません。
ですが、この先ずっとお局からのパワハラ・モラハラに耐えられますか?
我慢するだけ辛くなって、時間を無駄にするだけです。
近々お局が辞める予定であるとか、定年退職するであるとかでない限り、我慢せずに辞めてしまってください。
まとめ
今回は、お局からのパワハラ・モラハラを受けて苦しみ退職した体験と、その対策方法についてご紹介しました。
惨めで可哀想なお局の暴言は、基本的に無視しましょう。
苦しめられている人は相談するか、相談しても改善されないのなら退職してください。
自分を守るために退職したら、職場で傷付けられることの無い、明るい毎日が待っていますよ。