警察官を辞めることを親や親しい友人にはなすと「もったいない」といって引き止められることはありませんか?
僕も警察官を辞めることを相談したときは、上司や友人に「もったいない」と言われ、退職を少し思いとどまったことがあります。結局は辞めましたがw
本記事では、警察官を辞めることはもったいないのか?ということについて管理人が考察していきたいと思います。
警察官を辞めるのがもったいないという人の意見
まずは、警察官を辞めるのがもったいないと考える人の意見をまとめてみました。
警察学校を苦労して出たのにもったいない
警察官になるには、警察学校を卒業する必要があります。
警察学校では非常に多くの苦労があります。
- 一か月は外泊禁止
- 厳しい柔剣道訓練
- 厳しい筆記試験
- 厳しい教官指導
などなどに耐える必要があります。この警察学校を卒業するために使った労力を考えると、もったいないと考える人がいます。
【管理人の意見】
警察学校を卒業するのは本当に大変で、それに対してもったいないと考える気持ちもわかります。
しかし、一番大切なのは「今」なのではないでしょうか?過去の苦労があるから、もったいないと考えるのであれば今後の可能性を狭めることになってしまうと考えます。
警察官として積み上げてきたことがもったいない
警察学校を卒業すると様々な実務を学びます。
- 被害届の受理方法
- 交通切符の切り方
- その他書類の書き方
などなど多くのことを学びます。警察官を辞めるということは、これらの実務経験をまたゼロからやり直すということにもなり、今までの苦労がもったいないと考える方です。
【管理人の意見】
確かに警察官の実務は覚えることが多く大変です。
しかし、この意見も大切な「今」を犠牲にする考え方です。過去がどうであれ、これからどうするか?ということが大切だと考えます。
公務員として社会的地位を捨てるのがもったいない
公務員としての社会的地位を捨てるというのがもったいない、という方がいます。
- 社会的信頼性が高い
- 給料が安定している
- 不景気に強い
などなど公務員のメリットが多数あります。親からしたら警察官の息子、娘がいるというのは鼻が高いと言えます。
【管理人の意見】
確かに公務員として社会的地位はありますが、それは完全に世間体を意識している考え方です。
世間体のために無理して公務員を続けるつもりですか?
不景気に強く給料が安定している・・・というのも警察官でなくても様々な職種があるはずです。
給料が安定していても自分の心が安定しなければ意味がないと考えます。
警察官を辞めたら後悔すると思い込んでいる
警察官を辞めると後悔する、と考えている人が多くいます。特に現役の警察官の上司に多い傾向があります。
常套句は次の通りです。
- 辞めるのはもったいない
- 今辞めると後悔するぞ
- 民間も厳しいぞ
- 再就職は大変だぞ
- どこいっても同じだぞ
【管理人の意見】
私も上司に「辞めるのはもったいない」「どこいっても同じだぞ」と言われました。
しかし、そういうことを言う上司に限って、一度も転職したことがない人なんですよね。
私は転職を3回ほどしていますので、分かりますが、転職すると世界が変わります。
はっきりいって警察よりも厳しい民間なんてほとんどありません。転職する際に転職エージェントにライフワークバランスを重視したい、と伝えればしっかりとした会社も紹介してもらえます。
警察官はつぶしがきかないと思い込んでいる
警察官は司法書類、行政書類作成や交通整理、事件処理などの特殊な仕事です。このような仕事をそのまま民間企業や他の公務員職ですぐに役立つか?と言うとNoだろう、と言われることがあります。
- 警察官の仕事はつぶしが効かない
と思い込んでいる人が多くいます。
【管理人の意見】
確かに、警察官の仕事は直接的に他の仕事に活かすことはあまりないかと思います。経験が役立つのは警備員職や探偵業などかと思いますが、他の仕事では直接的には役に立ちません。
しかし、警察官として学んだことは他にも多くあると思います。
- 警察官としての責任感
- 警察官としてのチームワーク
- 警察官としての体力
- 警察官としての精神力
- 警察官としての経験
これらは他の民間企業では得ることが決してできません。
この点を面接でしっかりとアピールすることができれば、自分の可能性をより広げることが可能です。
本人の能力を過小評価している
警察官にせっかく受かったのだから、続けるべき。辞めるのはもったいない、と考える人がいます。本人の可能性を過小評価している人。
【管理人の意見】
本来「辞めるのはもったいない」と言うことは非常に失礼なことだと思います。理由は単純です。
- 警察官という仕事は素晴らしい
- 何の取柄もない君が、その職を手放すのはもったいない
という理論に聞こえるためです。
はっきりいって本人の可能性について何も考察することなく安易に言っていることかと思います。
そういうことを言う人の話を聞くよりも、将来についてしっかりと考えてくれる人、可能性を考えてくれる人の意見を聞いた方が良いでしょう。
「警察官という仕事」よりも「本人の可能性」の方が高いと考えている人は警察官を辞める時に、もったいないなどと言わないはずです。
もっとも危惧するのは辞めないことで後悔すること
一番危険なのは、「警察官を辞めるのはもったいない」という思い込み
個人的に一番心配なのは「警察官を辞めるのはもったいない」と思い込んで辞めずにずるずると40,50代になることです。
もし40,50代で警察官を辞めても転職は年齢的には厳しいと言えます。時すでに遅しというやつです。
転職をするのであれば20代、30代ですべきだと考えます。辞めて後悔するよりも辞めずに後悔する方がリスクが高いと言えます。
一番もったいないのは「嫌な仕事をしている時間」
個人的には、一番もったいないと思うのは、「嫌な仕事をしている時間」だと思います。
- 好きなことをする時間
- 家族との時間
- のんびりする時間
上記を削って警察官という嫌な仕事を続けるのでしょうか。
僕からしたら「警察官を辞めるのがもったいない」というよりは「嫌な仕事をしている時間」の方がもったいないと思います。
警察官を辞めるかどうか迷っている人は、転職エージェントに相談してみるのが良い
それでも警察官を辞めるかどうか、迷っている方は転職エージェントに相談してみるのが賢いです。
管理人も利用しましたが、
- 無料で相談可能
- 非公開求人多数
- 親身に相談に乗ってくれる
- 大手なら安心
といったメリットがあります。リクナビやdodaなど大手が運用している転職エージェントであれば求人情報も多く、信頼性もあります。
第三者の立場の方に相談してみましょう。
転職エージェントで客観的な意見を聞いてみる
転職エージェントでは
- 希望職種
- 仕事で重視したいこと
- ライフワークバランス
- 残業時間
などなど様々なことを希望して聞いてもらえます。最適なお仕事を紹介してもらえるため是非利用しましょう。
また、警察官を辞めるのがもったいないのか、それともまだまだ可能性があるのか?ということについても親身に相談することができます。