本記事では警察官の退職理由について考察しています。
実際に多い退職理由から履歴書、面接のときにも使える例文をご紹介しています。
元警察官の私が実際に転職に成功した例も挙げている貴重な情報ですので、お見逃しなくご注意ください。
警察官の退職理由例
警察官を辞める理由は様々です。
- 夜勤がしんどい
- 人間関係がつらい
- 家族との時間を大切にした
- 呼び出しが多い
- 責任が重い
などなど警察官を退職する理由は様々です。
警察官を辞める理由などについてはこちらの記事などでさらに詳しく解説しています。
⇒警察官を辞めたい・・・。辞める理由と転職先を元警察官が考察
⇒警察官を辞めるのがもったいない?親や上司にそう言われたらどうすれば良いか
これらの退職理由については、私自身も元警察官ということもあり痛いほど分かります。
しかし、これらのことを面接や履歴書へ正直に書くことは絶対に避けるべきです。
理由は簡単で、
- 同じ理由で辞めるのでは?
といったマイナスのイメージを強く与えてしまいます。
面接や履歴書でマイナスのイメージというのはかなり強く働きます。
有名な話でプロスペクト理論というものがあります。
プロスペクト理論はコインのゲームに例えると簡単に理解できます。
- 表がでる場合は100万円もらえる
- 裏がでる場合は50万円を失う
というゲームがあったとします。
しかし、ここに
- ゲームに参加しない場合ノーリスクで20万円を貰える
という条件があった場合、人間はノーリスクで20万円をもらうを選択する人がほとんどです。
しかし、期待値はゲームを行えば25万円という計算になります。
※100万円×0.5-50万円×0.5=25万円
なぜ多くの人がノーリスクの20万円をえらぶのか?それは50万円失うというリスクを強く恐れるからです。
つまり面接や履歴書において何らかの不安が残ると、想像以上の悪い印象を与えてしまうことになります。
そのため、マイナスのイメージを与えることは絶対に避けなければいけません。
履歴書や面接時の警察官の退職理由は前向きなものを述べよう
内容は前向きにする
履歴書や面接時の警察官の退職理由は前向きなものにしましょう。
マイナスの要因で退職したのにプラスに言い換えるなんて気が引ける・・・と考える方もいますが、その心配はしなくても良いと思います。
マイナスの要因で退職したとしても、何らかのプラスの気持ちというのはあったと思います。
- 自分の好きなことをしたい
- 自分のスキルを活かしたい
などなどプラス面を前面に出していけば良いと思います。
仮にマイナスの退職理由が90%を占めていたとしても、残りのプラス10%の気持ちを面接や履歴書に書けば良いのです。
そう考えれば決して嘘をついているわけではないので、堂々と面接や履歴書に書くことができます。
志望動機や入社希望理由につなげる
警察官の退職理由を考える上で大切なことは志望動機や入社希望につなげるということです。
- 御社に入社したいと考えて退職した
ということが伝わればかなり良い印象を与えることができます。
ただし、これは理想であって必須ではありません。
実際に私は志望動機や入社希望に繋がらない退職理由を伝えましたが、民間企業から内定をもらうことができました。
できれば志望動機につなげることが望ましいですが、無理な場合は他の理由を考えればOKです。
警察官の退職理由の例文
それでは実際に面接や履歴書に使える退職理由の例を挙げていきたいと思います。
やりたいことができた
最初に考えられる退職理由はやりたいことができた、という理由です。こちらの退職理由は、志望動機につなげることができるため非常に良い退職理由となります。
できることならば、やりたいことができたという流れで持っていくことが良いと思います。
市役所志望であれば、
- 防災、防犯を住民と協力して行いたい
- 地域住民ともっと密接に関わっていきたい
- 地域行事についてもっと積極的に関わっていきたい
- 地域行政に関心がある
などの理由が考えられます。これらの理由は直接的に志望動機に繋がりますので、良い印象を与えやすいです。
ただし、ウソを伝えてしまうと悪い印象を与えるため必ず根拠を示して説得力のある内容にする必要があります。
なぜ警察官ではダメだったのか?というところを説明する必要があります。
- 検挙活動に追われて地域住民との関りが少なく感じた
- 犯罪を未然に防ぐ活動に重点をおきたい
- 業務に追われて地域行事に関わることができなかった
などの理由を述べていくことが大切かと思います。
家業を継ぐ、家の事情を出す。転勤の多さを理由にする
警察官を辞める理由としては家業を継ぐ、家の事情を話すという理由も一つの手です。
介護問題があって警察官のように転勤が多い場合は家のことができなくなってしまうため、退職したというものです。
家業を継ぐというのも一つの手ですが、家業と転職先の両立ができるか?ということについても説明する必要があります。
いずれにしても警察官の転勤の多さが原因で退職を決意した、という流れです。
この退職理由は、仕事を辞める理由としては弱いです。そのため、簡単に仕事を辞めてしまう人なのかな?という印象を与えます。
この点を考えると、転勤お多さを理由にするのはあくまでも最終手段と考えておきましょう。
健康を大切にしたい
警察官の健康問題は深刻です。夜勤が多く呼び出しもあり、健康を犠牲にして仕事をしています。
平均年齢も62歳前後という情報もあります。実際に私が勤務していたときも、ものすごい勢いで老け込んでいく方がいましたね・・・。
不規則な仕事やストレスからこういった問題を慢性的に抱えているのが実情です。
こういった健康問題を考えて退職した、というのも一つの理由になるかと思います。
- 平均寿命が62歳
- 将来的に後悔すると感じた
といったことを伝えられると良いでしょう。
ただし、注意したのが今現在体調を崩している、退職時体調を崩したというった内容は控えた方が良いでしょう。
もしかしたら、入社後に体調を崩して辞められるかも?と考えられてしまうためです。
将来を考えると早めの決断をしたかった、という内容にとどめておいた方が良いでしょう。
自分の命に係わる仕事から退きたい
警察官は自分の命の危険を伴う仕事です。
受傷事故や公務執行妨害の被害に受ける可能性が常にあります。さらに柔剣道訓練等で怪我をする可能性もあります。
最悪の場合は命を落とす危険性がある仕事です。そのため、このような仕事から退きたい、というのも一つの退職理由として挙げられます。
死に関わる仕事から退きたい
警察官の仕事は命に係わる重大な仕事です。検死や解剖や亡くなった方を取り扱うことが多くあります。
こういったリアルな死の現場から退きたいと考えた、というのも退職理由としては十分かと思います。
ただしこの退職理由は次の職場でも同じような仕事の場合は注意が必要です。
例えば消防に転職希望なのに、死に関わる仕事から退きたい、という理由ですと「?」となります。
消防でも人の死と向き合うことがあるのに、大丈夫?と思われてしまう恐れがあります。
退職理由が転職先の志望動機に悪影響がでないように注意する必要がありますね。
成果が給料につながりにくい
警察官は良くも悪くも公務員です。努力目標はありますが、達成したからといって給料があがるわけではありません。出世はしやすくなりますが、直接的なインセンティブはありません。
- 成果を出しても給料が上がらない
- もっとバリバリ仕事をしたい
といった理由で退職するのはあることです。
この退職理由の場合は、仕事に対する熱意に転換されて良い印象を与える可能性があります。
特に営業職に転職する際には有効だと思います。
警察官としてのコミュニケーション能力も併せてアピールできれば有利な転職活動を行うことができます。
警察官におすすめの転職先について
警察官のおすすめの転職先は市役所や優良民間企業です。警察官におすすめの転職先について記事を書いてみましたので、こちらも併せて確認してみてください。