警察官

警察官の激務さについて語る。

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本記事では【警察官の激務さ】について本音で公開しています。

元警察官が真実をお話ししていますので、見逃さないようにしてください。

警察官って激務なの?という疑問

警察官になる前の方にとって、警察官という仕事が激務かどうか?というのはとても気になると思います。また、警察官になった後に、警察の仕事って民間と比べて激務なのか?ということを気にしている方もいるかもしれません。

僕は民間企業と警察官を経験しており、実際に警察官を退職しています。

そんな僕が思うのは・・・

 

警察官は激務です。

 

これはまぁ間違いがないかと思います。ということで、警察官が激務だと思う理由を解説していきたいと思います

 

警察官の激務さについて。元警察官が解説

【激務1】三交代勤務がきつい

三交代勤務がきついです。

  • 勤務時間は24時間
  • 3つのグループが24間勤務を3日間サイクルで回す
  • 当直、非番、休日の順

三交代勤務は上記のような勤務形態のことです。具体的に一日の流れを見ていきます。

※時刻は目安です。

当直(1日目)

  • AM8時半までに出勤完了します
  • AM9時に朝礼を行います
  • AM9時半に引継ぎを受けます
  • AM10時に交番へ到着します
  • 一日仕事をします
  • 深夜0時から朝方4時まで睡眠時間です。
  • 朝方4時に起きて仕事を再開します
  • AM9時半に次の警察官へ引き継ぎます
  • 当直勤務終了

非番(2日目)

  • 警察官へ引き継ぎが終わったら非番員になります
  • 何もなければ一日お休みです

休日(3日目)

  • 一日お休みです

というような流れですね。

とまぁ非番と休日だけをみれば、案外楽そうだな・・・と思うかもしれません。

しかし当直は24時間勤務です。不規則な生活になります。ゆえに自分の健康を犠牲にして仕事をすることになります。

【激務2】当直(夜勤)がきつい。夜中起こされます

警察官の激務さを語る上で当直のキツさは語られなければなりません。

当直は朝から翌朝までの勤務で交番警察官の中で最も忙しいときです。

  • 交通取締り
  • 交通事故処理
  • 事件処理
  • 書類作成
  • 補導
  • 巡回連絡
  • 職務質問

などなど様々な仕事があります。

通報がなければ、自分のペースで仕事をできますが、何らかの通報があればすぐに対応しなければいけません。つまり通報によって自分の仕事が完全に左右されます。

それはトイレ中やご飯中、睡眠中も例外ではありません。

特に仮眠中の通報が厄介です。管轄内で通報があると、本署から即電話がかかってきて起こされます。そのため睡眠時間がゼロになることも珍しくありません。

睡眠時間は一応4時間前後確保されていますが、僕は4時間フルで寝たことはないですね・・・。それくらい通報が多いのです。

【激務3】非番、休日出勤が多くてきつい

非番、休日になると基本的には体を休めることができます。しかし、これも確実に休めるわけではありません。

当直明けの朝8時頃になると多く発生しているのが

  • 侵入盗(空き巣)

です。

空き巣は夜中に盗まれて朝になって気が付くパターンが多いです。

こういったパターンになると非番では帰れません。予定も全てキャンセルする必要があります。

さらに、警察の間では

  • 非番は休みではない

という謎のブラック思考です。

  • 自主的に交通取締りをする
  • 柔剣道トレーニングをする

といったことが平然と行われます。

また、休日についても柔剣道トレーニングや地域のお祭りの警備などに駆り出されることが多いです。なかなか休むことができないのが悩みとなります。

【激務4】ノルマ(努力目標)がきつい

警察官のノルマについてです。正確にはノルマはなく努力目標というものがあります。

努力目標は、職質検挙数、交通切符数などによって成績が決められます。

警察官の今後の出世に関わることで暗黙的に知られています。

この努力目標ですが、成績が下回っていると・・・課長に呼び出されますwそして厳しく指導を受けます。

そのため、努力目標を下回らないようみなさん頑張るわけです。これがストレスになったりします。

【激務5】地域内の行事に参加する必要がある

警察官の非番、休日では地域内の行事に参加する必要があります。都会よりも田舎の方の警察官に多くみられます。

  • お祭りの警備
  • 政府の重役警備

といったことがあります。このような行事については当直時にいくのではなく非番、休日の警察官が担当します。

さらに

  • 町内運動会
  • 町内交流会
  • 幼稚園の交通指導

などにも参加する必要があります。特に田舎は・・・。

となると、当直で事件を24時間担当し不眠の状態で、町内交流会へ行く・・・ということも普通にあります。そのまま翌日は柔道訓練をして、当直になる・・・ということも多々ありますw

いつ休めば良いのでしょうか・・・・。

【激務6】大災害や大イベントがあると遠くへ派遣される

警察官は大災害があると派遣されます。もちろん管轄外でも派遣されます。

例えば東日本大震災では多くの警察官が全国から派遣されました。2019年の大阪万博でも警備要員として全国から数万人規模で警察官が集結しました。

このように大きなイベントや大きな災害があると管轄外でも警察官が派遣されます。

こういった大きなイベントは年に1回くらいのペースであり、そのたびに上から出向するよう指示があります。

主に抽選や立候補制ですが、もし上から言われたら基本的には断れません。都道府県外でしばらく過ごす必要があり家族から離れ離れになる人も多くいますね。

【激務7】大事件が発生すると数カ月帰れない

警察官の管轄内や管轄外でも近くの地域で大きな事件が発生すると数か月間ほぼ、家に帰れない生活を送る場合があります。

  • 殺人
  • 放火
  • 強盗

などの大きな事件が発生すると特別捜査本部が設置されます。主に所轄の刑事課や都道府県本署の刑事が担当しますが、地域の警察官も当然のように派遣されます。

もし担当に選ばれると地域の警察官の仕事からは外されます。外された後は特別捜査本部に配属になります。

大きな事件の場合、一刻も早く被疑者検挙が求められるため、捜査活動は深夜にまで及びます。

朝7時に自宅を出て夜の2時に自宅に帰る・・・ということも珍しくありません。そのまま寝泊まりする人もいます。

もし、特別捜査本部に選ばれなくても地域警察官には仕事が割り振られます。具体的な捜査内容についてはお伝えできませんが、少なくとも数か月間は非番休日は返上する覚悟が必要です。

被害者のことを思うと一刻も早く検挙して欲しいわけですから、休日に休んでいる暇はない、というのが警察の考えです。

【激務8】どこに行くも上司の決裁が必要

警察官になると非番、休日にどこへ行くかということを事前に上司に報告する必要があります。

これは大きな事件、事故が発生した場合に人員を確保するために上司が部下の休日状況を把握しておきたいためです。

警察官になると基本的にプライベートも上司に筒抜けになります。

もし、虚偽の報告や報告せず外出するとのちのち大きな問題となります。そのため、基本的には正直に申告しておいた方が良いでしょう。

  • いつ
  • どこで
  • だれと
  • 何をする

申告する内容は上記の通りです。完全に筒抜けですねw

【激務9】責任が重たくストレスがたまる

警察官の仕事は非常に責任が重たいです。僕は民間企業と警察官の仕事を経験しましたが、やはり警察官の責任は民間よりも何倍も重たいです。

世間からの目線もかなり厳しくなってきており、ミスをすれば新聞沙汰になることも珍しくありません。

  • 警察手帳紛失
  • 拳銃紛失
  • 手錠紛失
  • 司法書類改ざん

とくにまずいミスが上記のようなものです。これらはかなり大きなミスでマスコミに大きく報道されます。

これ以外にも、メモ帳の紛失なども個人情報の流出として取り扱われるため注意する必要があります。

とにかく何をするにしてもミスをなくして丁寧な仕事を心がける必要があります。

・・・勤務時間や勤務体系が厳しいのに丁寧な仕事を求められるって酷だと思います。

【激務10】書類作成が鬼のようにたまる

警察官の仕事で重要なのは書類作成です。

  • 裁判で使用される

警察官が作成した書類は、裁判で使用されます。万が一不備があると、有罪になるべき被告人が無罪になってしまう場合があります。

被害者の気持ちを考えると絶対に防がなければいけません。

  • 誰がみても分かりやすい書類を作る
  • 規則通り書く

書類を書く上で大切なのは上記の通りです。

誰が見ても分かりやすいようにしっかりと疑問が残らないように整然と書く必要があります。また、規則に乗っ取った書き方を求められます。

このように重要な書類ですが、警察官は何をするにしても書類書類書類です。

書類に始まり書類に終わる仕事といっても過言ではありません。

【激務11】平均寿命が短い

警察官の平均寿命って短いです。日本の平均寿命って80歳くらいですが、警察官の場合は62歳前後です。

これは夜勤や仕事が激務すぎることの証明といっても過言ではないでしょう。

定年後にのんびりした生活をおくる・・・ということはなかなかできません。

健康を犠牲にして地域の平和を守っています。

警察官を辞めたい方へ向けて記事を作成しました。

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